アクア技術ブログvol.6  e-sports事業公式キャラクター「ネオン」ができるまで

2021/06/17

こんにちは!アクアの太田です。
社内プロジェクトのアートディレクション等を担当するイラストレーターです。

新型コロナウィルスの影響で、世界中でオンライン化が進む今、「eスポーツ」界が大きな盛り上がりを見せています。アクアもこの勢いに乗りながら、プロeスポーツチームのビジュアル制作や、ゲーム大会の開催や運営など、新しいチャレンジをしています。
そんな中、eスポーツ事業チームから制作期間2週間で「eスポーツ事業の公式キャラクターを作って欲しい」という依頼がありました。

今回は短いスケジュールながらも作り上げたキャラクター「ネオン」を通して、デザインをする上での指示書からの意図の汲み取りや、パターン提案、イメージ共有の大切さなど、アクアが制作の上で普段大切にしていることをお伝えできればと思います。

制作手順

①キャラクターの想定表から意図を汲み取る

まず、チームからもらったキャラクターの想定表はこのようなものでした。

上記の情報に参考画像がいくつか添付されていましたが、最初に受け取った想定表は「雰囲気」や「望ましい」などフワッとしたイメージの内容が多く、なんとなく求めていることは汲み取れるものの、正直完成形が定まりきっていないという印象を受けました。

このような指示の場合、一番やってはいけないことが「自分なりに解釈して作画を開始してしまう」ということです。
多くの場合、依頼者の意図とずれてしまう、作業が巻き戻ってしまうなど問題が発生してしまいます。そこで、必ず行うことが2点あります。

必ず行うことその① 「曖昧な部分を無くすためのすり合わせmtg」

いきなり描き始めるのではなく、初見で気になった部分や詳細に聞きたい部分をまとめて、すり合わせる場を設けました。
高身長と書かれつつも添付されていた参考は少しデフォルメが効いていた為、どちらに寄せるべきか、一番イメージに近い着彩タッチはどれか、など曖昧な部分を明確にしていきました。

必ず行うことその② 「ネクストアクションを決める」

しっかりとヒアリングを行った後は、次回のアクションを明確にしていきます。
2週間の制作期間を逆算して、ここまでに衣装パターンラフ、髪型の決定、全体のカラーリングの決定など、段階的にスケジュールを切って、実作業に入ります。

②様々なパターンを描き、提案する

イメージをある程度すり合わせるために様々なパターンを提案していきます。
まずは衣装や頭身などの全体的なイメージを決めていくために、大きく2パターン(ジャケットとコート)の大ラフを描き、チームへ確認を依頼しました。
この段階では顔や髪型に関してはまだ保留にして、別で提案を進めました。


↑こちらがネオンの元となる初稿のイメージラフ

チームで確認後、ジャケット方向ということになりました。
次のステップとして、この方向性でカラーパターンを出し、キャラクターのキーカラーを決めていきます。
また、方向性が決まったので2稿目は衣装デザインも少し調整をしています。提案中はとにかくイメージが合ってきたら、その部分は進めていくのも一つのコツです。


↑デザイン2稿目のイメージラフ。現在のネオンのデザインに近づいてきています

カラーは迷いなくピンクで即決。
同時に、髪型を決めていきます。初稿のボサボサヘアーに加え、全5パターンのイメージラフを確認してもらいました。

髪型は「中性的なイメージで」ということだったので、「ボブめ」で決定しました。(実は僕はボサボサが好みでしたが、チームで作っているのでわがままは言えません…)

ここまででおよそ1週間。なんとかイメージの素材が揃いました。
今回はまとまった時間が取れなかったので、部分ごとにイメージラフを共有、確認していき、まとめていく方向でうまくいきました。
残りの1週間で完成イメージのラフ〜仕上げ作業です。

③1人のキャラクターとして設定を考え、表現していく

衣装、髪型、カラーリングの方向性が決まってきたので、一気にイメージを固めていきます。細かい部分のニュアンスや、頭身などバランスを整えながら描き上げた詳細ラフがこちらです。


↑詳細カラーラフ

この段階で完成形のデザインとほとんど変わっていません!イメージは固まっていたので、一気に描きあげることができました。チームメンバーにも好評で、こちらを仕上げて完成という流れになりました。

この段階で実は数枚イメージカットも同時に描いて「キャラクター性」を自分の中で作りながら仕上げていきました。
クールでゲームが最強に上手く、誰からも尊敬されるような設定を追加し、相棒としてコントローラー型のナビゲーションキャラもイメージしました。



↑このイメージカットは、後にアニメ企画に発展した時に非常に役に立ちました!

こうして新しいキャラクター、ネオンが生まれました!
限られたスケジュールで、出来る限り良いものを作り上げることができたと思います。モノ作りでは「自分の考え」や「こだわり」はもちろんあると思いますが、今回のように「求められているものをカタチにする」ということがアクアのイラストレーターの仕事だと思っています。


↑FIXデータ

まとめ

いかがでしたか?
今回はキャラクターデザインをテーマに我々がイラストを制作する際に大切にしているマインドや実際のフローを紹介させていただきました。

1:キャラクターの想定表から意図を汲み取る
2:様々なパターンを描き、提案する
3:1人のキャラクターとして設定を考え、表現していく

またの機会にアニメ制作に発展させていく際の各キャラクターの設定画制作、キービジュアル制作などチームで取り組んだこともご紹介できればと思います。
引き続きアクア技術ブログを楽しんでいただければと思います!
次回もよろしくお願い致します!

\エレスポチャンネルにてショートアニメ「NeO-N」配信中!/

       

Topics:イラスト制作,インタビュー

       
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